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宮城の旬の食材

宮城県の旬の食材
冬:牡蠣(カキ)

カキの食歴史

強い生命力のカキ

カキは、ウグイスガイ目イタボガキ科に属するニ枚貝。世界中には約100種類が分布し、日本沿岸で約20種類が生息しています。私たちがふだん食べているカキの多くは、マガキ(真牡蠣)といわれる種類です。カキは、水温や水質など育つ場所の環境に適応する性質をもっているため、養殖される場所によって殻の形、身の大きさや味などにそれぞれ特徴があります。

もともとカキは波打ち際に近い岩場やテトラポッドなどにくっついて成長しますが、そこは潮が引いたときには陸になり満ちれば水中となる、潮干帯とよばれる場所です。夏の暑さや冬の寒さ、強い日差しや波の影響を直接受けるため、生物の成長する環境としては、とても厳しいところです。

このような環境の中で、カキは古来から優れた適応性と生命力を武器に生き続けてきました。

縄文人もカキを食べていた

カキの養殖の歴史は世界的にも古く、紀元前のローマにまでさかのぼります。日本でも東京都の中里貝塚から、縄文人がカキをむいて食べていたことを証明する大量のカキ殻とカキむき場の跡が発見されています。鉄器がまだなかったその時代、カキはゆでるか、焼いた石を敷いた穴の中に入れ、蒸して殻を開けたと考えられています。

さらに驚くことに、貝塚の近くからは等間隔に打ち込まれた栗の木の杭が発見され、周りには大量のカキが付着していたことから、縄文人がすでにカキを養殖していた可能性があると考えられています。

宮城県のカキの養殖は、17世紀末に松島湾で、天然の稚貝(ちがい)を放流し成長したものを収穫するという方法で始まり、技術に改良を重ねながら県内に漁場を広げてきました。山地から勢いよく流れてくる河川の水が、森の栄養分を海へともたらし、三陸の海にはカキのえさとなる植物性プランクトンが豊富に育ちます。また、波の影響を受けにくい内湾が多いことや適度な水温や潮の流れなど、宮城の海はカキの成長に適した条件を備えています。